プレコンセプションケア
〜今日からできる男性のためのプレコンとは〜
目次
1.プレコンセプションケアとは
「プレコンセプションケア」という言葉は、最近になって広く認知されるようになった新しい概念です。「プレ(Pre)=前」「コンセプション(Conception)=受胎」で、「妊娠前の健康管理」という意味を持ちます。
プレコンセプションケアは、2008年に米国疾病管理予防センター(CDC)、2012年に世界保健機構(WHO)によって本格的に推奨されるようになりました。日本では、2015年に国立成育医療センターでプレコンセプションケア外来が開設されたり、プレコンセプションケアという名称でなくとも、妊娠前相談・妊娠前外来といった外来を展開するクリニックも増えたりしているのです。
まずは、プレコンセプションケアについて詳しく見ていきましょう。
プレコンセプションケアの定義
プレコンセプションケアは、WHO(世界保健機構)によって「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義されています。
また、国立成育医療研究センターは、日本でのプレコンセプションケアを「前思春期から生殖可能年齢にあるすべての人々の身体的、心理的および社会的な健康の保持および増進」と定義することを提案しています。
プレコンセプションケアの目的
プレコンセプションケアには3つの目的があります。
- 若い世代の健康を増進し、より質の
高い生活を実現してもらうこと - 若い世代の男女が将来、より健康に
なること - 1の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること
プレコンセプションケアは、将来妊娠を望む夫婦やカップルだけでなく、思春期以降の若者たちにとっても必要なケアと言えます。
プレコンセプションケアに関する
厚生労働省の政策
令和4年2月9日開催の中央社会保険医療協議会において、一般不妊治療及び生殖補助医療が本年4月から新たに保険適用されることとなります。
厚生労働省でも、プレコンセプションケアを含む性と健康の相談支援に関する事業が発足しています。令和4年3月には自治体向けの説明会が開催されており、プレコンセプションケアは今後ますます浸透していくでしょう。
2.女性だけでなく男性にも
プレコンセプションケアが
必要な理由
プレコンセプションケアは女性だけに限定するものではなく、妊娠前の女性とカップルを対象としています。妊娠や出産をするのは女性ですが、なぜ男性にとってもプレコンセプションケアが重要なのか見ていきましょう。
不妊症の原因の半分は男性にある
日本における不妊症の定義は「健康な夫婦が避妊をしないで夫婦生活を送っているにもかかわらず、1年間妊娠しないこと」です。妊娠する確率は1周期(生理から次の生理まで)あたり15%と言われているため、1年間で85%のカップルが妊娠するという計算になります。しかし、1年経っても妊娠しない場合は、男性か女性のどちらか、またはどちらにも不妊の原因があると考えられるのです。
不妊の原因は女性にあると考えられがちですが、およそ50%は男性側に不妊の原因があります。精液が出ているから大丈夫と思っていても、実は精子が0ということもあるのです。
不妊症は女性だけの問題ではなく、男性にも起こりうる問題と理解しておきましょう。
男性が原因の不妊症が世界的に増えている
不妊症の原因の半分は男性にあると言われていますが、実は世界的に見ても精子の質が悪くなっているのです。30〜40年にわたって総精子数などの項目が悪化しており、男性が原因の不妊症は世界中で増えています。
精子の数は一昔前より半減している
※Levine, Hagai, et al. Human reproduction update 23.6 (2017) より作図
2017年のヘブライ大学(イスラエル)とマウント・サイナイ医科大学(アメリカ)の調査結果によると、北米・オーストラリア・ニュージーランドの男性の精子数が40年間で半減したそうです。精子数は59%減少、精子濃度は52%低下しており、1993年からは精子数が毎年1.6%の割合で少なくなっているという報告もあります。
一方で南米・アジア・アフリカなどの先進国ではない国の男性には、目立った変化がみられませんでした。
さらに、日欧の国際共同研究によると、日本人男性の精子数はフィンランド人男性の精子数の2/3しかなく、欧州4ヶ国・地域の中で最も少なかったのです。
日本人は働きすぎで睡眠不足やストレスが多い生活を送っており、生活習慣が精子数に影響するのではと考えられています。
3.男性は妊活前から「精液の質」
を高めることが重要
昔に比べて精子の数が減り、精液の質が悪くなっているため、男性不妊症の方が増えています。将来子どもを希望するのであれば、妊娠前からの精液の質を高めるケアが重要です。まずは、ご自身の生活について見直し、適切なケアができるよう準備しましょう。
プレコンセプションケア「チェックシート」
- バランスの良い食事を心がけ、適正体重を
キープしよう - たばこや危険ドラッグ、過度の飲酒はやめよう
- ストレスを溜め込まない
- 生活習慣病やがんのチェックをしよう
- パートナーも一緒に健康管理をしよう
- 感染症から自分とパートナーを守る
(風疹・B型肝炎・C型肝炎・性感染症など) - ワクチン接種をしよう(風疹・おたふく風邪・インフルエンザなど)
- 自分と家族の病気を知っておこう
- 計画:将来の妊娠・出産やライフプランに
ついてパートナーと一緒に考えてみよう
4.オムテックの考える
「プレコンセプションケア」
プレコンセプションケアは、将来子どもが欲しいと思っている男性や女性に取り組んでもらいたい妊娠前の健康管理です。プレコンセプションケアという言葉は浸透しつつありますが、実際にどのような行動をすれば良いのかわからない方も多いでしょう。ここでは、オムテックの考えるプレコンセプションケアについてご紹介します。
プレコンセプションケアについて理解する
プレコンセプションケアではじめに取り組んで欲しいのが、男性・女性特有の性機能について正しく理解することです。不妊症は女性だけの問題ではなく、およそ5割が男性側に原因があるということ、男性女性ともに年齢を重ねると妊娠しづらくなること等、妊活をスムーズに進めるために知っておきたい情報はたくさんあります。その上で、プレコンセプションケアがなぜ重要なのか、自分なりにしっかりと理解することが大切です。もちろん、妊活はパートナーと2人で取り組むため、パートナーと一緒にお互いの心や体について理解を深めることも重要と言えます。
自分の状態を知る
プレコンセプションケアについて理解したら、ご自身の男性機能の状態をチェックしましょう。以前と比べて勃起力の衰えはないか、精液の質に問題はないかなど、早めに知ることで適切な対策ができます。性行為では問題なく射精できたとしても、精子の運動率が低かったり、精子の数が少なかったりすることもあるため、クリニックを受診しブライダル
チェック※を受けるようにしましょう。
なお、オムテックでは男性不妊治療専門医師監修の「オリジナル男性機能チェック」をご用意しております。オンラインで3分程度でチェック可能です。精子力・勃起力・性欲の3大男性機能の状態や、同世代との比較結果、おすすめのケアアドバイスなどを知ることができます。まずは、ご自身で男性機能の状態をチェックしてみてください。
※不妊症ではないか、性感染症にかかっていないかをチェックする検査
■ 男性機能チェック
https://homtech.angfa-store.jp/diagnosis/
男性機能(精子力・勃起力・性欲)をケアする
今、男性機能に問題がなかったとしても、年齢とともに子どもをつくる力は衰えます。男性の場合、35歳を超えると活発な精子の数が大きく減ることがわかっているのです。そのため、ご自身の今の状態が良くても、将来の妊娠に向けたケアはできるだけ早く取り組む必要があります。三大男性機能である「精子力」「勃起力」「性欲」を高める栄養素を積極的に取り入れ、子どもが欲しいと思ったタイミングでスムーズな妊活ができる体に整えておきましょう。
5.オムテックの提案する
「プレコンセプションケア」
オムテックからは、プレコンセプションケアを始める男性のために、未来の妊活をサポートする商品をご用意しております。
独自発想!妊活プロティン
オムテック メンズウェルネスプロテインは、男性機能コンディションに着目した、妊活を支えるカラダづくりのためのプロテインです。男性のカラダづくりに重要なたんぱく質のほか、亜鉛やビタミンなどの成分を豊富に含んでいます。1日1杯のプロテイン習慣で、近い未来の妊活をサポートします。
6.子どもができやすいカラダ
づくりのために「プレコンセプ
ションケア」を取り入れましょう
プレコンセプションケアは、将来子どもを望む男女にとって重要なケアです。子どもが欲しいと思った瞬間から取り組むのではなく、将来のことを見据えて早めに取り組むことで、少しずつ体を整えていくことができます。
子どもができやすいカラダになるために、今からできることを取り入れましょう。