男性妊活のための
ブライダルチェックとは

〜まずは自身の状態を知ることから始めてみよう〜

1.男性のブライダルチェックとは

男性のブライダルチェックとは

男性のブライダルチェックとは、これから結婚を予定されている男性が、男性不妊症のリスクや性感染症に罹患していないかを確認するための検査です。結婚をすぐに予定していなくても、結婚相談所への登録時に、男性のブライダルチェックを受ける方も増えています。
近年、晩婚化が進んでおり、男性不妊症が判明した際に治療を開始する時間が限られているケースも少なくありません。そのため、若い段階から男性のブライダルチェックを受けて、自身の健康状態を把握することが、将来のトラブルのない妊娠・出産に繋がると言えます。
また、男性のブライダルチェックを受けることで、パートナーへの配慮や結婚生活への準備が進み、互いの健康にも気を使う姿勢が醸成されます。このような健康意識の高まりは、カップルの信頼関係を強化し、より良い結婚生活へと繋がります。

2.こんな方におすすめ

  • 結婚を間近に控えている方や、
    将来的に結婚を考えている方
  • 結婚を控えている方や
    将来的に結婚を考えている方
  • 子どもがなかなかできないと
    感じる方や第一子ができた後に
    二人目ができない方
  • 過去に病気や手術があったため
    自分の精子の状態が気になる方
  • 仕事が忙しくて頻繁に病院に
    通えない方や医師とじっくり
    相談できる環境を求める方
  • パートナーの負担を軽減したいと
    考えている方や自分も協力したいと
    思う方
  • 感染症について不安がある方や
    パートナーに安心感を提供したい方
  • できれば病院で多くの人と顔を
    合わせたくない方や男性目線での
    相談ができる医師と出会いたい方

このような方々には、男性専用の妊活外来やブライダルチェックを受けることがおすすめです。不妊治療の効率を上げるためにも、男性側もチェックを受けることが重要です。お互いの健康状態を把握し、安心して結婚生活を送るためにも検査を検討してみてください。

3.男性のブライダルチェックの
検査項目とは

男性のブライダルチェックの検査項目とは

ブライダルチェックは、クリニックによって検査項目が異なりますが、一般的には以下の4つの検査が行われます。これらの検査によって、男性の健康状態や不妊のリスクを検討します。

<精液検査>
精液の量や精子の濃度、形態、運動率、運動の質、精子DNA断片化率、精液酸化ストレスなど、精液を総合的な面から検討します。精液は、2日から7日の射精しない期間を設けた後に、用手法(マスターベーション)で全量を採取します。男性の精液性状は日に日に変動するため、仮に悪い結果が出た場合も、再度検査をして問題ないとされることもあります。

<泌尿器科的検査>
不妊症に関連する病気の既往の有無、勃起や射精など、現在の性生活の状況の確認、また、精巣などの外陰部の診察、精巣サイズの測定、男性不妊症の原因で最も多い精索静脈瘤の有無などを触診で行います。

<血液検査>
血液検査により、男性ホルモン(テストステロン)や卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、プロラクチン(PRL)などの量を測定します。
精巣の造精機能に異常があると、血中のテストステロンが低下し、FSHやLHが上昇します。FSH値に異常がある場合は造精機能障害、PRL値が高い場合は下垂体疾患の可能性があるとされています。

<性感染症検査>
性感染症は不妊や胎児への障害をもたらす原因のひとつです。多くの性感染症は治療して完治するので、安心して将来の計画を立てるためにも検査を行います。HIV抗原/抗体、梅毒、ヘルペス、クラミジア、淋病のチェックを行います。

4.ブライダルチェックの検査の流れとは

実際にブライダルチェックを実施しているクリニックでの検査の流れが下記になります。

1回目は所要時間1時間程度

・来院

・問診票への記入

・検査の説明

・精液の採取

・各種検査

・会計・次回の予約

2回目は所要時間30分程度

・来院

・検査結果説明

・処方(治療が必要な場合)

・会計

5.ブライダルチェックにかかる検査費用

ブライダルチェック にかかる検査費用<

ブライダルチェックは、健康診断と同様に保険適用外となるため、費用はすべて自己負担となります。クリニックや検査内容によって料金は異なるため、ブライダルチェック費用について事前に確認し、検査内容と料金を比較検討してから受診しましょう。一般的な検査項目を含む男性ブライダルチェックの相場は、おおよそ3万円から5万円程度となっています。
さらに、自治体によっては、結婚したカップルや事実婚のカップルを対象に「不妊検査費助成金」を支給しているところもあります。この制度を利用することで、ブライダルチェックの費用負担を軽減することが可能です。各自治体の助成金制度や申請方法についても、事前に調べておくことがおすすめです。

6.ブライダルチェックの検査結果に
は一喜一憂しない

ブライダルチェックの検査結果には一喜一憂しない

ブライダルチェックで精液の所見がよくないという検査結果が出ると、ショックを受ける方も少なくありません。しかし精液の状態は日によって違います。精子の数や運動率、形は、疲労や睡眠不足といった日々の生活の影響を受けるので、最初の検査では基準値を下回っていても、再検査をすると基準値を上回ることがあります。1回の検査で一喜一憂せず、検査結果が悪かった場合は、医師と相談して、再検査をするなど、次のステップへ進むことをお勧めします。

7.ブライダルチェックのハードルが
高いと感じる方は

ブライダルチェックのハードルが高いと感じる方は

最近は「精液検査キット」がネットで販売されており、自宅にいながら精子の検査が気軽にできるものもあります。ブライダルチェックのハードルが高いと感じる方はまずは精液検査キットから試してみるのもいいかもしれません。

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